会長の時間2023年9月28日
前々回にも少しお話させていただきました、ロータリーの重点分野である基本的教育と識字率の向上はほかの重点分野のなかでも特に重要と考えています。
私たちのある機会によって奉仕の受益者が自らに何かを宿し「在る」ようになっていくこと、直接的に(例えば、学校のいけない児童)ではなく、周囲、環境にそれぞれが変化を起こす種を渡す事でその後に連鎖していくことで持続的な効果になることが本当にロータリーの奉仕とのかかわり方の例であるように思っています。
「読み書きを教えることは、一生使えるスキルを教えることです、その恩恵は一人、また一人と地域全体に波及します」と財団でも唱えられています。
これには目先では解決するような課題に見えるが、その根本と解決した先にある姿・存在が社会的に地域的に大きな発展と成果となるかを見据えることが大事であることを痛感します、そこで私たちが職業人としての地域での活動にヒントや責任を持つことであることで気づくことが大事であるのではないでしょうか。
職業や社会的な責任を持った会員の日々の生業とクラブでのロータリー活動の思考の往来と親睦が地域の自発的な活動になっていく根本であります。
基本的教育の中には母語などの言語は含まれていません、共有や公用で通じる読み書きです、これは受動的に蓄積する日常での会話言語は意思疎通程度で、限定的で公用社会で発揮できる能力とみなされないからです。
というより現在の世界で様々な情報はいくつかの言語に絞られているからです。
勿論使用する人口やコミュニティによっての影響力はグローバル的には通用することもあると思います。
しかし現在では世界の公用語としては国連では英語・フランス語・ロシア語・中国語・スペイン語・アラビア語です。
OECDやWTO では英語・フランス語・スペイン語となっております。
その他ほとんどの国際機関では英語とフランス語となっています。
何が申し上げたいかと申しますと私たちの日本語の識字は先ほどの母語の類に属するものではと世界では思われているのではないかと、基本的な教育として英語をきちんと習ったほうがスキルや常識的ではと不安になりませんか?いや、人口も多いので世界に飛び出せば何とか世界常識言語になるかもと期待をして調べてみました、1 位は英語で2 位は北京語3 位はヒンディー、スペイン、アラビア、ベンガル、フランス、ロシア、ポルトガル、ウルドゥー、インドネシア、ドイツ、13 位で日本語です。
ちなみに20 位が韓国語でした。
ビミョーで挽回はできないかもですね。
ちなみに言語の数はアジアで2300 言語アフリカで2200 言語、太平洋で1300 言語、ヨーロッパで280 言語だそうです。
これだけあれば公用語は勿論必要です、待てよ、私たちは基本的教育として背景は置いといて英語を義務教育で学んできました、母国語ではないが世界に通用する言語スキルを当たり前のように持っています、そう信じたい、で調べました。
日本人の英語能力、EF EPI 能力レベルというものがありこれは英語を母国語としない地域での111 か国での順位は80 位です、アジアでは24 か国中14 位です。
レベルとしては低いと判定され、観光客として英語を話す国を旅行できる、同僚からの簡単な英語のメールを理解できる程度だそうです。
1 位はオランダ、2 位はシンガポール先ほどの韓国は36 位です。
中国は62位でした。
どうでしょうか。
もしかして基本的教育が母国語やその識字の向上でないのであれば私たちも考え直さなければならいのではないでしょうか。