会長の時間2024年1月25日
先週の新年家族会ではありがとうございました。
本当に震災や事故にあわれました皆様には謹んでお悔やみを申し上げます。心身ともにずっとつらい中で、新年を過ごされているご関係者の方々にもお見舞いを申し上げる所存です。
年末のダイハツ自動車の不正問題から政党派閥へのパーティ券のキックバックなどの政治資金規正法違反での裏金などひどい状況です。なのに日経平均株価は35,000 円を超えるなど、何をどう理解するのか、どの感情で居ればよいのか本当にわかりません。
ダイハツの不正登録についての話ですが、私の会社はダイハツ関係の売上が約6 割あります。それが多分3月まで0 になります。その間の保証とかは現在調査が来ています。確かにありがたいのですが、それでいいのでしょうかと考えます。
その物質的な担保や費用は補填がきいていきますが、それよりも大事なことがあると感じています。それは私たち日本人のモラルと社会全体に対してのコモンセンスつまり常識ある行動の回復です。130 件に及ぶ不正とすべての車種におおよそ30 年も前から行われていたとして相当な処分は3 車種にての型式取り消しです。これはどういうことか、車検がもう受けれなくなります。つまり乗れません。それらも補填や賠償があると思いますが、この大きな人災は多くの人の信頼と社会通念を揺るがしました。これには賠償方法もなく、ここで私たちの常識やモラルとの乖離を見極め、誰が回復していくのでしょうか?今を生きる私たちに試練と実践が求められることでしょう。
芸能界をはじめとする性加害も社会的なモラルや常識もなく、政党政治の派閥の力関係は政治献金のキックバックなどのサイクルを通して常識として当事者の世界を持続的に維持するための暗黙の常識となり度を超えて堂々と行われています。我々には非常識のアンモラルです。これらから生まれる成果物が決して正しいことではありませんし、すべての子供達にはまねをさせたくないものです。もしかして、私たちは信頼と常識を揺るがす問題に気づかない、又は関係ないこととして処理する能力にたけた市民になっていないでしょうか、私たちにできることは限られているし、実際には何もできない、声を上げるだけで終わる、常識や守るべきモラルは絵に描いたきれいごとになりつつあるのかもしれません。
そうして社会を導く責任をだれも負わなくなっているのでしょうか、常識は職業や地域では少しの差があるにせよ、職業人としてまた、ロータリアンとしての中核的価値観では触れたり考えなくてよい問題でしょうか?昨今の問題を私たちが実践しようとする4 つのテストに照らしてみるとどうですか?文化と経済の形成において世界での日本人らしさといわれるものとは不変であり、すばらしいと思って生きています。
世界でもあこがれるべき国民として誇りたいと思っています。そのためには私は不正とうそをつくようなメーカ―との取引をやめたほうが良いのでしょうか、売り上げが半減してもすべきでしょうか?皆さんはどうされますか?決議23‐34 をどう理解するかを悩んでおります。
会長の時間にて辛辣な言葉を用いましたことをお詫び申し上げます。