会長の時間2024年3月7日
今月から平和と紛争予防・紛争解決月間となっています。
RI 理事会によってこの重点項目であると同時に2月を特別月間としました。
この目的と目標については1.紛争予防と仲裁に関するリーダー(リーダーとして嘱望される若者を含む)の研修2.紛争地域における平和構築の支援3.平和と紛争予防・紛争解決の関連した仕事で活躍していくことを目指す専門職業人のための奨学金支援。
現在世界では毎年、紛争と暴力で数百万人が家を失い、約7000 万人が現在故郷を追われています。
更に、紛争で命を落とす人の90%が罪なき一般人であり、その半数が子供であることです。
このような世界情勢の中でロータリーは、異文化を通じて相互理解の心を育て紛争解決のスキルを備えた人材の育成を通じて平和な世界づくりを推進しています。
その代表的な例としてロータリー平和センターがあります。
1999 年に平和センタープログラムが創設され、以来115 の国から延べ1500 人以上の平和フェローが卒業されました。
理論と実施研修を合わせた教育と世界的ネットワークの活用を通じて平和構築に必要な専門知識とskill を養う機会を提供しています、この毎年約100 名のロータリー平和フェローが選ばれ、平和と安全保障を修士課程でプログラムで学ぶためのフェロー(50 名)と専門能力開発を通じての職業人フェロー(80 名)にフェローシップ(奨学金)を提供しています。
現在ロータリー平和センターは世界で6か国で7 つあります。
日本では国際基督教大学です。
このICU では国際外交の部分に強く、国連の使命を受けて、多国間外交などの就学を通じて国連や・NGO団体の職員や外交官として活躍しております。
この運営にはもちろん皆さんのロータリー財団への寄付によってなりたっていることはお判りでしょう、この運営とシステムによって平和フェローの創出と持続性を担保する、その延長に平和と紛争の防止につながる行動が間接的につながっていくのです。
大事なロータリアンとしての活動だと思います。
しかし、本当に私たちの行動で大事なのはこの平和フェローの候補者を育成し、希望者を多く輩出することだと思っています。
なぜならばフェローの推薦は地区やクラブが行うからです。
勿論積極的で熱心な方は自らクラブへの推薦をとる行動を起こすでしょう。
しかし、そのような方もクラブに興味を抱いたりするような活動を私たちクラブが奉仕活動などを行ってアウトプットを行っていない限り誰にも気づかれませんし、私たちも独自で活動を行っている方々に目を向けません。
知り合えません。
私たち次第で優秀な平和フェローの誕生ときっかけを握っていることは過言ではないのです。
平和と紛争の予防・解決といった大きな目的にロータリー財団のシステムを利用して寄付は行えます、それ以上にもっとロータリアンとして地域の人材にこの仕組みや興味を持たせることも大きく貢献できる活動でもあるのです。
少し前の事例ですが日本人フェローとなった寺西悦子さんはオーストラリアのクィーンズ大学のRPC を卒後、JICA,国際移住機関で各地難民キャンプで従事し、ウクライナ紛争地域で従事しています。
この推薦クラブは茨木東RC は30 名弱でした、当時、地元で草の根平和構築活動(創価学会女性平和委員会によるNGO 団体で)を熱心に取り組んでいることから茨城東クラブの奉仕活動と交流し、その後につながる平和フェローへ進んだと伺っております。
現実に私たちの活動が誰かと誰かに必ずつながることをご理解してください。